こんにちは。ATLUCKの井上です。 今回からわたしたちATLUCKが本当に良いと考える人・もの・ことを紹介するJOURNALをはじめます。 更新は不定期・内容も多岐に渡ると思いますが、ここでご紹介するものは、わたしたちが本当に熱狂しているものだけです。それはわたしたちの生き方を時に揺さぶり、人生のクオリティを上げてくれるものです。 ぜひお時間のあるときに、見にきて頂けたらとてもうれしく思います。 第1回でご紹介するのは、中目黒のインテリアショップHIKE。 ご存知の方も多いかもしれません。 インテリア・ファッション業界を中心に盛り上がった、00年代の北欧家具のブームを引率した、伝説的なショップです。 場所は日比谷線 中目黒駅、東急田園都市線 池尻大橋駅から徒歩約10分。 閑静な住宅街の中に、ひっそりと佇む様に、HIKEさんのショップがあります。 来る人を招き入れる様でもあり、また拒む様にも見えるアイアンのショップファサードは、まさにHIKEの美学を体現している様に、わたしには感じられます。 中に一歩足を踏み入れると、そこにはまさに別世界が存在しています。 デザイン・インテリア好きであれば思わず悶絶してしまうであろう、アートピースの様に美しい家具たちがディスプレイされています。 今回はHIKEでショップマネージャーをされている、中島さんにお話を伺いました。 —HIKEというお店の名前の由来を教えてください。 中島:HIKEという名前は、もともとはオーナーの須摩が好きなハイキングや山登りなどが由来になっています。ただ年月が経っていくと、登山やアウトドアのように段々と数を重ねるほど経験値が増して、僕たち自身のレベルもステップアップしている、という意味も出てきているかなと感じています。 —なぜ中目黒という場所を選んでショップをつくったのでしょうか? 中島:正しい言い方かどうかはわかりませんが、お客様にハードルを越えてショップに来て頂くという意味で、駅から離れた住宅街のロケーションでずっと営業をしています。わざわざお越し頂くお客様に、時間をかけて心からの接客をする意味でも、このロケーションはわたしたちに合っているのではないかと思っています。 —HIKEさんは、北欧インテリア・家具のパイオニアだと思います。 中島:ショップの開店当時は、北欧家具を扱うショップは数えるほどしかなかったと思います。あとはヴィンテージを売っているとオリジナル至上主義というか、その当時の家具は古い風合いのまま販売するのが正しいという業界の風潮の中で、僕たちはこれから先また50年使えるような家具を目指して、徹底的にリペアやメンテナンスにこだわっています。 —美しいウェブサイトも非常に印象的ですが、どういった想いでつくっているのでしょうか? 中島:商品説明に関しては、価格に見合った丁寧な説明・文章を書くように心がけています。あとは必ず自分たちで見て、触って、自分自身の言葉で表現することにはこだわっています。写真やウェブの構成などは、オーナーの須摩のフィルターを通して、高いクオリティを保つ努力をしています。 —商品説明にHIKEクオリティという言葉が頻繁に出てきますが、ショップの内装・ウェブサイト・SNSなど、すべてにHIKEクオリティが徹底されている様に感じます。 中島:わたしたちは常に、ヴィンテージのプロショップというセルフイメージを持ちながら仕事をしています。そのイメージに見合った言葉遣い、プロとして信頼して頂ける知識、ショップやウェブ、商品の佇まいは常に意識しています。自分たちが信じること、こだわりを妥協なく表現して、それを理解して頂けるお客様がいるということは、本当に嬉しいことだと感じています。 —オーナーの須摩さんだけでなく、スタッフの方が書く文章や、撮る写真も非常に美しいと思います。スタッフの方の間での感性のブレや違いは起こらないのでしょうか? 中島:恐らく美に対する感性は、入社するスタッフ全員がもともと持っている感覚だと思います。入社した後も、言葉と感性両面から、お互いにすり合わせをするように意識をしています。僕たちのビジュアル面での発信を見てご来店頂くお客様も多いので、ショップに立っている僕たちが、お客様の期待を裏切らないように、スタッフ全員が意識をしながら仕事をしています。 —-美しさを見極めたり、美に対する意識を高めるためには、何が重要だと思いますか? 中島:仕事以外のプライベートの時間がとても重要だと感じます。意識的に美術館やギャラリーに足を運んだり、自然の中で感性をリセットしたりしています。自分自身の時間で様々な体験をして、経験値を高めることが大切なことではないでしょうか。 いかがでしたでしょうか。 私が10年以上、熱狂しているHIKEさんの家具。 20代の頃は、お値段の問題でなかなか購入まで踏み切ることができなかったのですが、「いつかHIKEの家具を買える様に仕事を頑張ろう」と密かに私の仕事のモチベーションになっていました(笑)。 またオープン以来全くブレがないその美意識にも、常に刺激を受けています。 ぜひお近くにお越しの際は、お店にも足を運んで頂ければ、とても嬉しく思います。 次回はVol2として、実際に私が自宅や事務所で長年愛用している、HIKEさんの家具をご紹介させて頂ければと思います。 HIKE 東京都目黒区東山1-10-11 Open:11:00~18:00/火水定休